Cashuは、BitcoinとLightningの上に構築されたChaumian ecashプロトコルです。ユーザーはmintが発行するbearer tokenを保持し、そのtokenを移転するときに、支払いグラフ全体をmintへ露出させずに済みます。

仕組み

Cashuはblind signatureを使ってecash tokenを発行します。

  1. Minting: ユーザーはBitcoin/Lightningをmintに預け、blinded tokenを受け取る
  2. Spending: tokenはmintを介さずにpeer-to-peerで移転できる
  3. Redemption: 受取人はtokenをmintでBitcoin/Lightningに引き換える

mintはblinded secretに署名するため、後でtokenを検証できても、発行時点では元のsecretを見ません。これにより、mint内部で入金と換金を直接結び付けにくくなります。

セキュリティと信頼モデル

Cashuは支払いのプライバシーを改善しますが、依然としてcustodialです。mintは換金を拒否でき、オフラインになれますし、裏付け資金を失うこともあります。

Cashu proofはbearer instrumentです。proofを保持する者がそれを使えます。proofの扱いは口座残高より現金に近く、バックアップ、端末侵害、平文tokenの漏えいはすぐに問題になります。

Nostrとの統合

Cashuは複数の形でNostrと統合されています。

  • Nutzaps: プライバシーを強化したzapとして送られるecash token
  • Escrow: ライドシェアのようなサービス向けのHTLCベースのpayment escrow
  • Wallets: Nostrネイティブwalletが暗号化されたCashu tokenをrelayに保存する
  • NIP-87: Nostrを介したmintの発見とレビュー

トレードオフ

Cashuは、転送がon-chainでもなく、多くの場合redeemまでoff-mintでもあるため高速です。代わりに、相互運用性と信頼の問題が残ります。

実際には、ユーザーは同じmintを使う必要があるか、mint間のswapやbridgeが必要になります。だからこそ、NostrアプリはCashuをmint discovery、wallet sync、reviewシステムと組み合わせることが多いのです。


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